YANAGISAWA 7 Ebonite Tenor
おそらくは随分と昔に手にした事があったやも知れないけれど、それにしても随分な時間が経っているのは間違いない。
しばらく前に本田雅人氏の“例のフュージョン本”を買った際に機材紹介記事で紹介されていたが、なんでもしばらくテナーの仕事はこれでこなしていた云々と書かれており、いやそりゃなんでも大概やで、と眉に唾付けて読んでいた。
一連の“楽に吹くキャンペーン”の中で、これまでよりは狭いオープニングのハードラバーを物色する中で偶然射程距離に入ってきた為に、これも出会い、と若干無理をした。
“7”とは言いつつ、開きはOttolink ToneMasterの“6”相当で、これで全てを賄うなんてのはそりゃ本田さん位な手練だけちゃうん?と予測していたが、かのマイケル・ブレッカーも『Heavy Metal Be Bop』の頃はSTM の6だった、とも伝え聞くし、かのジョン・コルトレーンにしてもいわゆる“5”近辺の狭いオープニングを使っていた(時期も)とも聞く。
あのクリス・ポッターも7☆だし、マーク・ターナーも同様ではなかったか。
発音自体にあまりリソースを使ってしまっては、あのような技巧派は成り立たないのかも知れない。
こんなに長い間楽器に触れていながら、いつの間にか“広さこそ正義”的な素人いちびり方面に傾いていたのかも、と反省仕切。
(まあ一時期リードの個体差に左右され難い状況が欲しかったので、2-1/2近辺で吹けるセッティングを模索した結果、いわゆる8前後に落ち着い…